久しぶりのブログになります。
個人的な事なので、ブログに書くべきか迷ったのですが、私自身のこころの区切りをつけるためにも書くことにしました。私事の内容になります、お許しくださいね。
先月、4月26日、私の父が天に還りました。72歳の生涯でした。
癌という病で、2年ほど前から入退院を繰り返し、一時は癌も消滅したと診断された時もあったのですが、治療の甲斐なく、桜やこぶしが花咲く札幌の春の日に、天へ還ってしまいました。
入院していた病院の一般病棟から緩和ケア病棟へうつる覚悟を父自身が決めたと母から聞いたのは、4月中旬頃でした。先のことは分からないけれど、今すぐにでも会いに行かなくては…と感じて、仕事の調整をして、帰省したのは4月22日夜。父が緩和ケア病棟にうつって2日目でした。
そこからは、母や弟達など家族で昼夜付き添いました。その中の23日は、私がひとりで泊まり込みで付き添いをしました。
その時は、まだ父も少しは話ができる状態でしたので、今までの家族の思い出話などをしたり、私もありがとうと感謝を直接伝える事が出来たり、忘れられない時間となりました。
また、父が看護師さん達に話していたのか、私がアロマセラピストだという事を、看護師さん達が知っていて「ぜひお父さんにマッサージをしてあげて下さい」と、自分から病院に許可を取る前にOKが出ましたので、むくみや冷えが出ていたふくらはぎや足先を中心に、フラワーエッセンスとローズの精油が含まれた特別な時のためのオイル゛ベネディクションオイル”を使ってトリートメントしました。
また同時に、(使うのに勇気が要りましたが)“ピースフル”という、魂の移行のための特別なフラワーエッセンススプレーも父の身体のまわりや個室全体にスプレーし、ヒーリングしました。(このエッセンスによる特別な経験は、また改めてお伝えしたいと思っています)

父の病室で。ベネディクションオイル
眠っている父のからだにトリートメントしながら触れると、とめどなく涙があふれて止まらなくなりました。色々な想いが浮かんできます。
父の生き方にあった光も影も。心が繊細であるがゆえに矛盾した内面や不完全さがあって。痛み苦しみも。それらも全て父自身であったのだと。
私が今こうしてアロマテラピーやフラワーエッセンスをしているのも、父の存在が大きいこと。父が命として生まれ、生き抜いた人生に、深い感動と感謝を感じます。
トリートメント中はずっと眠っていた父でしたが、次第に冷たくパンパンに腫れていたふくらはぎと足先から、暖かさと水の流れを感じるようになりました。ふくらはぎのむくみも少し取れて、やわらかくなってきました。
見回りに来てくれた看護師さんから「お父さん、こんなにも優しい顔になって、気持ちよさそうですね。アロマテラピーって、こんなに良いものなんですね。」と言って頂けました。セラピストをしていて、本当に良かったと感じる経験をさせて頂きました。
4月26日早朝、父は母と私に手を握りしめられながら、自然な呼吸の中で、本当に穏やかに息を引き取りました。素晴らしい最期でした。
昨日の5月26日は父の誕生日であり、天に還って1ヶ月が経った日です。ようやく私もブログを書く気持ちが戻ってきました。
父の病と死は単なる喪失ではなく、私の人生にまた深い変容と始まりをもたらしています。
💚追伸
父と同じように、この平成と令和の境い目の時に、天に還られる命が多いように見受けられます。ご家族の皆様、どうぞ無理をせず心安らかにお過ごしください。必ずあなたのすぐそばで天に還った命は寄り添い、見守ってくれています。

忘れな草 フォーゲットミーノット